ブラック企業にありがちな『やりがい搾取』とは?実際の体験談と対策を紹介

やりがい搾取とは ブラック企業

ブラック企業はやたらとやりがいをチラつかせて、良いように社員を使おうとします。

「もしかして自分はやりがい搾取されてるんじゃないか…?」

そんなモヤモヤを抱えている方は、この記事を読んでハッキリさせましょう! 「やりがい搾取」の基本的な意味をはじめ、さまざまなやりがい搾取例や、僕自身が体験したやりがい搾取体験談など、読むだけでもイライラするような情報をたっぷり紹介します。

覚悟してください。
この記事では以下の情報を知ることができます。

 ■この記事でわかること

  • やりがい搾取の意味
    →そもそもの『やりがい搾取』の意味を知って、基準を把握しましょう。
  • やりがい搾取の例
    →やりがい搾取にあたる例を紹介します。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
  • やりがい搾取の実体験談
    →僕が実際に前職でやりがい搾取を体験した実例を紹介します。思い出すだけでイライラしますが頑張ります。
  • やりがい搾取が起きる要因
    →なぜやりがい搾取が発生するのか、メカニズムを解説します。
  • やりがい搾取への対策
    →やりがい搾取されている時に取れる対策を紹介します。

やりがい搾取とは

やりがい搾取とは?

やりがい搾取(やりがいさくしゅ)とは、経営者または依頼者が本来支払うべき賃金や手当、料金の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることでサービス残業(長時間労働)や無賃労働を勧奨し、本来支払うべき賃金(および割増賃金)や料金の支払いを免れる行為をいう。

引用:wikipedia「やりがい搾取」

特に『真面目な方』や『努力家の方』、『責任の重い仕事に就いている方』や『新入社員』などがターゲットにされやすいです。もしくは、『その職業に就きたくて目指す業界(専門業界など)』でもありがちです。

■参考:やりがい搾取が起こりがちな業界

そもそも「やりがい」とは、打ち込んでいることに対して、心から楽しめる/充実感を得られることです。

多くの人にとって仕事というのは、生活の維持/幸福を追求するための「手段」でしかないので、仕事に対してやりがいを感じられるというのは、労働者にとって理想ともいえます。
「やりがいを持って仕事をしている」という人は、労働者全体の半数にも満たないのではないでしょうか?それくらい特別なことです。

それを逆手に取って、「お前は好きな仕事ができてるんだから、残業も苦じゃないだろ?」と、さも『やりがいのある仕事を提供してやってる』という態度で労働基準以上の働きを無償で求めることが『やりがい搾取』です。

後ほど詳しくご紹介しますが、前職では実際に↓

  • 担当媒体のテーマソング作成を任され、オフィスにその設備がないということで家での作業を命じられる(休日作業+無給)
  • テーマソングの歌をほぼ無理矢理歌わされる(断っても聞き入れてくれない)
  • スタジオでのテーマソング録音はもちろん休日(無給)

というようなことがありました。
僕が音楽をやっていたことから白羽の矢が立ったのですが、「仕事で曲が作れるぞゾ〜」なんてワクワクしたことは正直一回もないです。ずーっと嫌々でした笑

ブラック上司からは、事あるごとに
「お前しかできない仕事だから」「面白い仕事でしょ?」「こんな仕事ここでしかできないよ?」「お前ができなくなったら終わりだよ」
と、特別感を感じさせつつもプレッシャーを与えるようなありがたいお言葉をたくさんいただきましたが、響いたことは一回もないです。

逆に、こういった言葉に響いてしまいやすいという方は洗脳されやすいので、考え方としてひねくれてるかもしれませんが、常に物事を疑う癖をつけることをおすすめします。

モト・ブラ
モト・ブラ
「やりがいあるだろ?」と、無理矢理やりがいを感じさせるような言葉で鼓舞しようとしてくるのはあるあるです。燃やしてしまいましょう!

やりがい搾取はブラック企業でしか起こり得ない

「搾取」という言葉の通り、まともな体質の企業では「やりがい搾取」なんてのは起こりません。

会社が求めているわけではなく、本人が自ら率先して「休日だろうが無給だろうが、この仕事はやり遂げます!」という場合は、自発的なので搾取ではありません。
そういった場合、まともな企業の対応としては以下が一般的です。

  • 時間外の手当を支払う
  • 時間外の労働は止めるよう促す
  • そもそも気づかない

対してブラック企業の場合は、会社側(もしくは上司)が理由をつけて、やりがいをチラつかせながら労働基準以上の働きを無償で求めようとします。安く人材を使いたいブラック企業にとって、“やりがい”というのは、社員を都合よく使う格好のエサな訳です。

モト・ブラ
モト・ブラ
社員本人が「やらされているか」、もしくは「やりたくてやっているのか」の意識の差が、搾取か否かの違いです。

ブラック企業でやりがい搾取され続けるとどうなるのか

やりがい搾取には、責任の多い仕事を低賃金でさせるために、そぐわない役職を与えるパターンもあります。

私の知人の話ですが、未経験の業界に転職してわずか半年ほどで、主任を飛び越えて係長に抜擢された人がいます。しかしその時上がった給与は、なんとわずか+2万円。その時は「まぁ未経験スタートだし、今はまだしょうがないか」と自分を納得させたそうです。

しかしその後振られる仕事は、主に上司が手放したかったと思われるめんどくさい事務仕事ばかり。業界に関する専門的な仕事は全体の半分ほど。

その後2年ほどその会社で働いたそうですが、最終的に課長代理まで昇進したものの、給与は入社時の金額+8万。およそ一般的な企業の役職とは見合わない額で働かされ続けたそうです。

問題はここから。いざ転職の時、「一応課長代理だし、そこまで転職先には困らないだろう」と思っていたそうですが、同業他社の面接は軒並み落ちまくり。

結局何十社も落ちた末にようやく一社から内定をもらい、なんとかそこに転職できたそうですが、その後分かったのは自分の圧倒的スキル不足。

知人アイコン
転職先で分かったことだけど、前職だと課長代理という立場でありながら、専門的な仕事に携われることが少なかったんだよね。結局誰もやりたがらなかっためんどくさい仕事ばかり押し付けられて、専門的な経験を積めなかったんだよ。でも俺は俺で未経験だから、こんなもんかって思ってたのもあって、その状況にすら気づけなかったんだよね。だから転職後も、他の人との実力差に結構苦労したよ。

この例のように、「社員にやりがいを感じさせるためにそぐわない役職を与えつつ、給与は低額で抑える」といったやりがい搾取は、非常にタチが悪いです。

搾取されつつも経験が積めたり、スキルが上がればまだ良いですが、役職だけ上がっただけではその後の転職にも響いてしまいます。

気づかぬままやりがい搾取され続けてしまうと、時間も無駄になり、人生にも影響を与えかねないので、自分の環境や現状は客観的に振り返るようにしましょう。

さまざまなやりがい搾取例

さまざまなやりがい搾取例

これから紹介するやりがい搾取例を、自分の現状を照らし合わせて、やりがい搾取されていないかを確認してください!

サービス残業・サービス出勤を求められる

やりがい搾取において一番多いのが、無給で働かされる時間があることです。

「やりたいことやってんだから、多少は我慢しろよ」とばかりに、サビ残は当たり前。サービス出勤も求められることもあります。
私の場合は後ほど体験談として紹介しますが、残業は毎日+サービス出勤も強制ということがありました。

やりがいがあろうがなかろうが、仕事である以上は稼働時間に対する給料は必ず発生するものです。「我慢してるな」と感じたら、それは搾取されてるかもしれません!

時給換算すると最低賃金を下回る

サービス残業・サービス出勤が立て続くと、稼働時間に対しての給与発生額も当然少なくなります。

低い月給と長い稼働時間が合わさった過酷な業界になると、「時給換算してみたらわずか200円だった…」なんて考えられない給与で働いている人もいます。最低賃金なんて余裕で下回っています。

「時給換算なんてするもんじゃない」というのも一理ありますが、自分が納得できない働き方である以上は、現状を把握し、どうにかして脱する必要があります。

何かと自己負担を求められる

ブラック企業で自己負担させられがちなもの

  • 備品
  • 交通費
  • 通話料

本来であれば、仕事に必要な備品などは自己負担する必要はありません。(※会社の規則によって、経費が出る範囲は変わります)

しかしブラック企業の場合、例えば仕事上で必要となる備品の購入や交通費、通話料などを会社で負担しようとしない、なんてこともあります。

僕の前職の場合ですが、打ち合わせで発生した交通費や、細かい備品を購入した際も、「お前稼いでんだからいいだろ」と上司からメチャクチャなことを言われて拒否されたことがあります。そもそも負担するのは上司ではなく会社なのに、全くもって意味がわかりませんよね。(あとそこまで言うほど稼いではいませんでした)

結局備品に関しては経費で落としてもらいましたが、交通費は有耶無耶にされて、結局めんどくさくなって諦めましたね。

また営業とやり取りする際、私用の携帯電話で電話せざるを得ず、仕事中の通話料も自己負担でした。これも何故か社用携帯を持たせてくれませんでしたね。職種にもよりますが、機密情報の取り扱いがあるのに私用携帯を当たり前のように使わせてくるのも、リテラシーが欠如しているブラック企業あるあるです。

モト・ブラ
モト・ブラ
「給料払ってんだから/役職与えてんだからそんくらい負担しろよ」と、会社としての当たり前の義務を果たそうとせず、自己負担を求めてきます。めちゃくちゃですが、何かと少額の負担をさせようとしてくる会社は、残念ながら結構ザラにあります。

実力にそぐわない役職を与える

先ほど『ブラック企業でやりがい搾取され続けるとどうなるのか』であったように、「低賃金で責任の重い役割を背負わせつつ、やりがいを感じさせるために、実力にそぐわない役職を与える」というパターンもあるあるです。

やはり役職を与えられると、多くの人が舞い上がってしまうかと思います。しかしながら給与の上昇幅はほんの少し。最悪、据え置きなんてところもあります。

ブラック企業の特徴でもある『離職率が高さ』も相まって、ポストが人材が定まらない結果、経験の浅い社員を低額で役職に任命する、という悪循環です。

モト・ブラ
モト・ブラ
負のサイクルに自分が巻き込まれていると気がついたら、手遅れになる前に身の振り方を考えるべきだと僕は思います。

やりがい搾取の実体験談

やりがい搾取の実体験談

ここまでで、やりがい搾取とはどういったものなのか、だいぶ明確にイメージが湧いたんではないでしょうか!

次は、前職で僕が実際にやりがい搾取された実体験をご紹介します。なかなか特殊な職場というか、特殊な上司だったので、今後ここまでの人に出会うことはないんじゃないかなと思います…笑

毎日残業は当たり前

前職の直属の上司が、「定時で帰るとかあり得ねえ」が口癖の上司でした。

19時定時だったんですが、20時〜21時に帰る人を横目に、毎日毎日「マジありえねえだろ」「仕事しろよ」とボソボソと呟いてきて、「お前はこんな早い時間に帰るなよ」と間接的にアピールしてきます。とはいえ僕は僕で仕事に追われており、毎日仕事が終わるのは22:30以降だったので、帰りたくても帰れなかったんですが…

この時僕に対して、ことあるごとに以下のような言葉をかけてきました。

  • 今は毎日残業してるけど、絶対報われるから踏ん張れよ
  • 他の奴らとお前は違うから
  • 他の奴らはあれ以上昇進は無理だけど、お前は俺の元でいる限り絶対引き上げてやる

主に多かったのは、周りを腐して僕を上げるような露骨な発言です。
「お前は周りと違って特別なんだ」「このまま残業もこなせば昇進させてやる」といったような、あくまで自主的に残業したいと思わせるように誘導させようという魂胆が透けて見えますよね。

まさにやりがいを感じさせて搾取させるための言葉です。

僕は僕で上司の性格をわかっていたので、「どうせ残業を誤魔化すための方便だな」というのは理解していました。また、「ある程度経験を身につけたら辞めよう」と考えていたので、真に受けることなく淡々と仕事をこなせていました。

やりがい搾取されてる事実を一時的に麻痺させるための対策としては、このように“割り切る”というのも一つの手法です。

モト・ブラ
モト・ブラ
特に最初の2年間は毎日こんな感じでしたね。今考えると、我ながらよくやったと思います笑

上司にとって都合の悪い報告を任される

なんやかんやでわりと早いペースで、最終的に課長まで昇進させてもらいました。そこに関しては、上司は有言実行でしたね。(とはいえ一般的な企業の「課長」に比べると給与は渋いものでしたが…)

昇進後、上司にとって都合の悪い報告を、なにかと僕からさせられることが増えました。責任範囲が変わるので、上司の仕事が僕に降りてくるのは理解できます。しかし、「これ僕じゃなくてあなたが報告すべきことじゃない…?」といった、僕を利用して、自分は影に隠れるようなやり方がかなり横行してましたね。

わかりやすく言うと、上司がやらかしたことを「お前から説明しといて」と、僕の口から報告させられ、ついでに謝罪させられるといったことです。

この時、こんなことをよく言われていました。

  • 責任者として、お前が悪くなくてもお前から説明しないといけないことも増えるよ
  • とりあえず謝っときゃいいから!

上司が部下の責任を持つのは理解できますが、上司の責任を部下が持つというまさかの逆転現象が起きていました。『さすがに誤魔化されねえよ?』とは思っていましたが…笑

このように、責任者という立場を与えることで、「上長の宿命だから」とむりやり理不尽を飲み込ませるようなことも、やりがい搾取の一つです。

モト・ブラ
モト・ブラ
ブラックだろうがホワイトだろうが、どこの職場にいても、理不尽な出来事の一つや二つは当然起こるかと思います。しかし、上司が悪い意味で理不尽をコントロールしてしまうと、結果として濡れ衣を被せられてしまいかねません。

なぜやりがい搾取が起きるのか

なぜやりがい搾取が起きるのか

やりがい搾取が何故起きてしまうのか、要因を紐解いていきましょう。

人件費の削減

人件費をケチるあまり、人材不足が起きてしまい、結果として数少ない社員に依存せざるを得なくなってしまいます。
社員に実力が伴っていなかったとしても、人がいないので無理矢理にでも責任のある立場に置き、責任を被せることによって無理のある働き方を要求します。

そういった社員を上手に使うためには、おだてて、責任のもとにやりがいを感じさせるというのが、やりがい搾取の常套手段です。

社員を駒としか見ていない上司・会社の存在

社員のことを尊重する会社であれば、当然社員の働きに見合った待遇を用意します。
しかし、社員を駒としか見ていない上司・会社だと、いかに社員を安く使えるかに重きを置きます。

安く使うためには、社員をおだてて、モチベーションを上げて、時には責任を感じさせて、やりがいを与えます。

特に経験値のない社員ほど、こういったやりがい搾取スパイラルに巻き込まれやすいです。

搾取に気づかない・断れない・自己評価が低い社員の存在

搾取に気づかない社員の場合

先ほど説明したように、経験値のない社員はやりがい搾取のターゲットになりやすく、知らず知らずのうちに搾取されてしまっている場合があります。

※この言葉、やりがい搾取かも!
(労働時間や給与額などに関して…)

  • こんなもんだよ
  • ウチはまだマシな方だよ

経験値がないということは、その業種においてのスタンダードな働き方や給与相場等がわからない場合がほとんどです。そんな中、会社から上記のようなことを言われると、相対的に判断できる材料(この場合は前職での経験など)がないので、納得せざるを得ません。

結果、搾取されていることに気づかずに、理不尽な環境下で働かされてしまいます。

断れない社員の場合

※この言葉、やりがい搾取かも!

  • 君がやらないとこの企画ポシャっちゃうよ?
  • 責任重大だよ?

たとえば“責任の大きい役職”を当てがうことで責任に縛りつけ、安価な給与の代償に膨大なタスクを押し付けるパターンです。
責任を与えることで、「施策の成功」もしくは「部下」、あるいはその「両方」という“人質”を取ります。

理不尽に毅然と突っ込める方であれば良いですが、大半の方は、上司にこれらのようなことを言われてしまうと、はっきりとは断れないものです。

自己評価が低い社員の場合

※この言葉、やりがい搾取かも!

  • 君だからこそこんなに重要な仕事を任せてるんだよ
  • 君にしかできない仕事だよ
  • 自己評価が低い社員の場合、このような一見甘い言葉をかけられることで、かんたんにやりがいを感じてしまい、上司に利用されやすいです。
    最初こそこのような言葉でモチベーションが上がるかもしれませんが、理不尽な待遇・働き方が続くと、そのうちに心が折れてしまいます。

    仕事量や責任に対して待遇が見合っているか、都度冷静に見直すようにしましょう。

    やりがい搾取されている時の対策

    やりがい搾取されている時の対策

    「もしかして、やりがい搾取されてるかも…」
    「明らかにやりがい搾取されてるから、なんとかしたい…!」

    実際にやりがい搾取された僕が、やりがい搾取に有効な対策をご紹介します。

    やりがい搾取されている時の対策

    • 信頼できる上司に相談する
    • 労基や弁護士に相談する
    • スキルを高めて、ワガママが言えるポジションを目指す
    • 転職する

    信頼できる上司に相談する

    社内にある程度の影響力を持つ信頼できる上司がいれば、その方に相談しましょう。同僚などでは意味がありません、ただの愚痴になってしまいます。

    相談する相手は少なくとも、やりがい搾取を強いてくる上司と同じ立ち位置、できればそれ以上の立ち位置の方であるべきです。何より、その上司に影響を与えることができる方であることが絶対条件です。

    柔軟に動いてくれる会社であれば、問題上司と関わることのない別部署への異動を提案してくれるかもです!

    信頼できる相手がいない、もしくは会社ぐるみでやりがい搾取を強いてくる場合は、社内で仲介してもらうのは難しいです。

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    僕の場合は、社長に何度か直談判しました。周りの上司も状況はわかっていましたし、話もしたことはありますが、結局社長も含めて何かしらの具体的な策を取ってくれた人は誰一人としていなかったです…

    労基や弁護士に相談する

    あまりにひどい場合は、労働基準監督署や労働組合、弁護士に相談することも視野に入れておくべきです。

    惨状をそのまま受け入れる必要はありません。労基が入ったら会社としては対応せざるを得ないので、ガッツリ復讐したい方は相談してみてはいかがでしょうか。

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    僕の場合、外部に相談するまでは考えなかったですね。辞める時期を自分の中である程度決めていたので、それまでに役職に就いてナレッジを貯めて…と、転職を前提とした働き方を意識していたので、そこまで大事にしようとは思ってませんでした。とはいえ世の中にはとんでもない働き方を要求してくる会社もあるので、めんどくさいかもしれませんが、あらゆる方法が通用しないと思ったら、最終手段としての選択肢を想定しておくのも手です。

    スキルを高めて、ワガママが言えるポジションを目指す

    転職を視野に入れている人も、嫌な上司はいるけどその会社で成り上がりたい人も、スキルを高めるに越したことはありません。

    ポイントは、「昇格」を目的とするのではなく、あくまで「スキルを高める」を目的にすることです!

    というのも、理不尽で都合の良いやりがい搾取を求めてくるのは、ほとんどの場合は会社もしくは上司です。昇格したところで、上司を飛ばして上司以上の役職に就くことは正直難しいかと思います。その上司の下から離れない限りは関係値は変わらないので、昇格しようが理不尽な要求は続きます。

    なのでスキルを高めて、「自分がいないと回らない」くらいの人材になることができれば、これまで以上に強気に出ることができます。ワガママが許される実力を身につけるのは、社内での立ち位置を築くだけでなく、今後の転職にも有利に活きますよ!

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    ただし!自分にしかできない“属人化タスク”が増えてしまうと、自分が動かざるを得ない場面が増えるので、逆に今まで以上に忙しくなってしまう可能性もあります。転職前提であれば良いですが、その会社で今後も働き続けたいのであれば、属人化タスクで自分の価値を上げるのは、デメリットもあるということを理解しておきましょう。

    転職する

    先ほども説明したように、僕は転職することを視野に入れたうえで、転職に向けて、スキルアップ、それに伴っての昇格を目指していました。結果として課長まで上がり、マネジメント経験も多少なりとも積めたので、転職ではかなり活きましたね!

    「どうせ転職するしな」と思うと、いかに理不尽なことがあろうと大抵どうでも良く感じられたので、全然耐えられました。
    転職直前あたりは、僕がわりと課の主軸/ハブとなっていたこともあり、上司からうるさく言われることも少なかったですね。なので何も気にすることなく、やることがなければ早く帰れていました。

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    というのも、実は年に一回のペースで「辞めます」と話していたので、上司はそれにビビっている感じはありました笑
    駆け引きではなく、本当に辞めたいので「辞めます」と訴えていたんですが、毎回会議室に3〜4時間ほど軟禁されて、ひたすら説得される、ということの繰り返しでした…

    辞めたいけど辞めづらければ、退職代行を使うべき

    辞めたいけど辞めづらければ、退職代行を使うべき

    「転職決まったけど、退職を切り出しづらい…」
    「辛すぎて、とりあえずすぐにでも辞めたい…」
    「退職を切り出してもしつこく止められるので、辞められる自信がない…」

    自分で会社に退職の意向を伝えられない場合は、迷わず退職代行を使いましょう!

    退職代行を使うと、法に則ったうえで即日退職も可能です。
    また面倒な上司とのやりとりは全て代行業者が担当してくれます。

    退職・転職に必要な書類なども要求してくれるので、ほぼほぼノーストレスで退職できちゃいます!

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    実際に、上司が退職代行業者の電話対応をしているシーンを何度か見ました。いつもは社員にめちゃくちゃ偉そうにしている人でも、退職代行が相手となれば、「はい、はい…なるほど、かしこまりました…!」と、一切逆らえていませんでした。むしろ「退職代行って本当良いビジネスだよな…俺が思いつきたかったわ」と謎に感心していましたね。

    おすすめの退職代行サービス:リーガルジャパン


    リーガルジャパン

    リーガルジャパンは、労働組合が運営しています。そのため、退職にあたって違法な手段は絶対に取りません!会社としても労働組合相手に強気にはまず出られないので、退職をすんなり認めてくれます(というより認めざるを得ない)。

    離職票など必要書類も受け取ってくれ、また失業保険も紹介してくれるので、退職〜退職後に必要なフローはしっかり対応してくれます。至れり尽せりですね!

    不安な点などは事前に相談もできるので、退職を切り出すのが辛い人は使って損はないサービスです!

    モト・ブラ
    モト・ブラ
    有休消化や転職のサポートもしてくれるので、めっちゃありがたいですよね。退職代行を使うことは、今やわりと一般的です。全く恥ずかしいことではないので、安心して利用してみてください!

    やりがいがあろうが無かろうが、労働基準を超えているとそれは搾取

    やりがい搾取まとめ

    そこにやりがいがあっても無くても、仕事には「労働基準」というルールが定められています。

    タチの悪い企業・上司は、隙あらば都合よく社員を搾取するので、毅然と立ち向かうべきです。

    …とはいえ、実際は言いたくてもなかなか言えないということがほとんどだと思います。そういった方は、ここで紹介した対応策を参考にしてください。自分で対応することが難しいのであれば「退職代行」を使いましょう。プロのスタッフがスムーズに退職まで運んでくれます。

    恥ずかしがることはありません。今後の自分の人生を良きものにするために、優先度をしっかりと考えましょう!

    やりがい搾取されていい人間なんて、誰一人としていません。自分の人生を生きてください!

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